VSNS(ビデオソーシャルネットワークサービス)の使い方について
日本デジタル家電VSNSサイト(vsns.rokuraku.com)サービス予定について


1.VSNS概要
 VSNS(ビデオソーシャルネットワークサービス)は、DVHDロゴを搭載した異メーカー・異機種間のビデオ機器(レコーダやネットワークプレーヤー等)をインターネットで繋げる新しいソーシャルネットワークサービスです。
テレビ画面に向かった自然なリモコン操作により各ユーザーの番組視聴・番組録画の履歴、動画の検索・視聴の履歴などのビデオ機器の利用情報をユーザー間で交換・共有することで、全てのVSNSユーザーにとって便利な環境を実現するサービスです。誰もが、VSNSプロトコルを実装することでVSNS接続サービスのサイトを開設、運用することができます。運営サイトは、より便利なサービス(単にユーザー間のリモコン操作チャットなどの交流の場を提供するだけでなく、例えば映像変換や映像処理などの高度な映像クラウド機能など)を提供することで、より多くのVSNSユーザーを集め、より多くの情報を得て、番組視聴率や動画視聴率などのビデオユーザーの特徴的なビッグデータを収集することも可能になります。VSNSプロトコルはDVHDライセンサーに公開されるプロトコルで、このプロトコルを実装した実験的なVSNS運営サイトが日本デジタル家電のサイト(vsns.rokuraku.com)です。ここではvsns.rokuraku.comで利用できる機能を簡単にご説明します。DVHDロゴが搭載されているビデオ機器であればVSNS対応の公開最新ファームに更新することで自由に利用できますので、ぜひVSNS接続実験に参加して試してみて下さい。


2.VSNSを使いはじめるための手順
 VSNSサービスを利用するためには、まずVSNS接続が可能なファームウエアにバージョンアップする必要があります。ハードウエアとしては機器にDVHDロゴが搭載されているか、起動画面にDVHDマークが掲載されていてネットワーク機能を持っていれば、どのメーカーのどの機種でもファームを最新にアップすることで利用できるようになります。ただし今のところはVSNS接続GUIが含まれているのはDVHD標準GUI(ロクラクGUI)のファームのみで、各機器のメーカーオリジナルのGUIからは利用できないため、まずはファームをロクラクGUIに変更します。
 例えばDVHDロゴを搭載しているゼン録(DVR−Z8)ならば、機器をインターネットに接続して、メニューから「設定」→「ソフトウェアの更新」→「ソフトウェアの更新」を選び、「決定」ボタンを押して下さい。(下画面)
 最新のファームウエアがダウンロードされ更新されます。(この際必ずバージョンが00.73B以降であることを確認して下さい。ファームウエアのバージョンは、メニューから「設定」→「機器設定」→「機器情報表示」で右上に表示されます。)

現在お使いのファームウエアのバージョンが古い場合は、リモコン操作によるメニューからのインターネットファーム更新では最新のファームに更新できません。その場合でもPCを使ってUSBメモリスティックに最新版ファームウェアを入れて、録画機の本体のUSBホストコネクタに接続することで簡単にファームウェア更新が可能です(詳しくは)

 最新ファーム(00.73B以降)では、「ファーム切り替え」の機能が利用できるようになります。(下記画面)そこで、VSNS接続のメニューが使えるDVHD標準(ロクラク型)GUIに切替えます。(補足:一旦DVHD標準のロクラク型GUIに切替えても、いつでも元のメーカーオリジナルGUIに戻すことができます。ただしこの切り替えの際にはハードディスクの初期化が必要になる場合がありますのでご注意下さい。)
メーカーオリジナルGUIからロクラク型GUIへ切替画面

 切り替えが全て成功すると、従来のメーカーオリジナルGUIのメインメニューがDVHD標準(ロクラク型)GUIのメインメニューに替わります。
メーカーオリジナルGUIメインメニューの例
DVHD標準GUIメインメニューの例

 DVHD標準(ロクラク型)GUIへの切り替えに成功すると、最初に必ず初期化操作が必要になります。(注意:初期化は必ずアンテナを接続して行って下さい)
DVHD標準GUIの初期化画面

 初期化の手順は、@アンテナ接続の確認、ABCASカード挿入の確認、B内蔵ハードディスクの初期化、C放送局スキャン、に続いてDクレジットカード登録が可能になります。クレジットカード登録はDVHD標準GUIファームの「ビデオお財布機能」を有効にする場合に必要となります。(ビデオ機器を使った支払い機能が必要ない場合はスキップして下さい)
クレジットカード登録の画面(スキップ可能)

 次にVSNSを利用するための各種設定に移ります。
VSNS利用の流れを示すメイン画面

 (手順1)「ユーザー情報の登録」、ではビデオ機器を使うユーザーの様々な情報を登録します。VSNS接続を行う場合には必ずこのユーザー登録がされている必要があります。
ユーザー情報登録のメイン画面

 (手順2)VSNSとの通信(接続)は、特殊なメール通信により行われます。従ってVSNS接続のためには、あなたのビデオ機器専用のメールアカウントが必要です。すでにVSNS通信のための専用のメールアカウントを持っていれば、そのメールアドレスを入力します。
VSNSとの通信のための専用メールアカウント登録の画面

 メールアカウントをまだ持っていないユーザーは、メニューによって利用可能なVSNS用のメールアカウントをインターネット上から取得するための機能が搭載されています。現在日本デジタル家電が、試験的な接続のためのメールアカウントを無料で提供していますので、サーチによってそのアカウントを探し出し選択して下さい(下記画面)。
VSNS通信のメールアカウントの探索画面
rokuraku.com無料提供アカウント選択画面

 ここまでの手順でVSNS接続のための準備が整いました。そこで次のメニュー(手順3)によって、接続可能なVSNSサイトをインターネット上から探索します。(下記画像)
VSNSサイトを探索メニュー
VSNサイトの探索結果

 最後に、接続するVSNSサイトの利用の条件を選択します。この条件は、VSNSサイトごとに異なります。今後は有料による接続条件も考えられますが、vsns.rokuraku.comのVSNSサイトは、あくまで実験的な運営なので、ユーザーから情報などのリソースの提供(具体的には@機器にセットした自身のユーザー情報などAユーザーの録画や視聴の利用履歴や動画視聴の利用履歴などを含む未活用のリソース)を前提に原則無料で利用できます。
機器の情報・サービスの共有を設定への画面
共有内容の選択画面

 (補足:現在vsns.rokuraku.comでは、試験運用のため情報やリソースの共有を認めない場合は、VSNSに参加できない設定になっています。しかし、将来的には実験の成果によって、十分魅力的なVSNSサービスの提供が可能になった場合は、共有以外にも有料でVSNSサイトのサービスが利用できるようになる予定です。)

 ここまでの設定が終了すると、全チャンネル録画(タイムシフト録画)が開始されます。まずは各チャンネルの最小限の番組情報や番組表情報を得るために全てのチャンネルを順番にスキャン表示してゆきます。(補足:各放送局のロゴや十分な番組表のデータ収集にはスキャン終了後に機器を15分以上電源スタンバイ状態にすることで早くデータが収集できます。)
全チャンネル録画開始の画面


3.URLを指定してインターネット上の動画を視聴する方法[ネット動画指定再生]
 メインメニューから「ネットワーク」を選択し、さらに「VSNS」を選ぶとVSNSで利用できるサービスが表示されます。
 この中で、vsns.rokuraku.comが提供するVSNSのサービスの中心となる機能が、URLを指定することで、インターネット上の動画をストリーミング視聴できる「ネット動画指定再生」機能です。メイン>ネットワーク>VSNS>ネット動画指定再生をメニュー操作で選ぶとURL入力画面(下記画面)になります。ここでリモコンを使って視聴したいネット動画のURLを入力し、VSNSサイトに送信します。VSNSサイトでは、指定されたURLの動画を要求したビデオ機器で再生可能な映像フォーマットにビデオ変換してストリーミングします。
 (補足:URLによっては変換できない場合があります。変換はリアルタイムではなくバッチ処理のため、ストリーミング視聴できるまでには時間がかかる場合があります。そのため変換が開始されると画面にアイコンがあらわれ変換の進捗がパーセントで表示されます。受信が開始されれば、サムネール画面から追いかけ再生が可能です。(下記・追いかけ再生画面))
 「ネット動画指定再生」の便利な機能として、変換するビデオの画質を「HD(高画質)」または「SD(短時間)」から選ぶことができます。またURLをリモコン操作で入力する面倒を回避するために、パソコンやスマートフォンを使って入力できるサービスも提供予定です。
 「ネット動画指定再生」で、VSNSユーザーがらリクエストがあった動画のURLは、ユーザーからの提供情報として運営サイトによって整理され、人気動画リストが作成され、VSNSサイト内のユーザーにより共有されて利用されます。


4.動画視聴情報の共有による人気動画検索と視聴の方法[ネット動画自動検索]
 すでに説明した、「ネット動画指定再生」をベースに、さらにネット上の様々なリアルタイムな情報も参考にして、たえず最新のネット動画の人気ラインキングリストが作成できます。
 メイン>ネットワーク>VSNS>ネット動画自動検索、(下記画面)のメニューを選択することで、この最新の人気ラインキングリストをジャンル別に見ることができます。
VSNS内共有情報の、このリストから、動画を選ぶことで、URLを直接入力しなくても、ソーシャルネット内での人気の動画を簡単にストリーミング視聴できるのです。
 現在のvsns.rokuraku.comでは、@人気A新着B映画CドラマDバラエティEアニメの6つのジャンルに自動振り分けされる最新の1000本の動画が表示されます。このリストの中から面白そうだと思う動画を選び、「ネット動画指定再生」と同じように「HD(高画質)」または「SD(短時間)」でストリーミング視聴できます。(補足:「ネット動画指定再生」と同じように、ストリーミング視聴できるまでには時間がかかる場合があります。そのため受信が開始されると画面にアイコンがあらわれ受信の進捗がパーセントで表示されます。受信が開始されれば、サムネール画面から追いかけ再生が可能です。(「ネット動画指定再生」の追いかけ再生画面を参照))


5.VSNS(vsns.rokuraku.com)サイトのクラウドサービス[ビデオ画質変換]
 vsns.rokuraku.comが提供するVSNSの映像処理クラウドサービスが「ビデオ画質変換」で、最上位機種のロクラクVALPHAUサーバ(詳細)でしか利用できなかったハイビジョンエンコードやループバックによる映像変換機能をクラウドにより提供します。メイン>ネットワーク>VSNS>ビデオ画質変換をメニュー操作で選ぶと、ディスク内のコンテンツがサムネール画面で表示され、コンテンツごとに利用可能なクラウド処理のメニューが表示されます。(下記画面)現在選択可能な機能は以下の通りです。
@ デジアナ変換
  ロクラクIIIALPHAIIサーバのデジアナ変換処理(詳細)をクラウドで提供します。
A ビットレート変換
  元ビデオを、より低いビットレートにクラウド処理でデジデジ変換します。
  これによりファイルサイズを小さくし、ディスクの空容量を増やすことが出来ます。
B MPEG2変換
  元ビデオをの解像度をSDに変換し、ビデオ圧縮方式もMPEG2に変換します。
  ハイビジョンAVC対応以前のビデオ機器で主流だったビデオ形式に変換処理することで、旧型のビデオデッキでのコンテンツ
  利用を可能にします。(具体的には、従来のロクラクIIシリーズで再生可能なビデオ形式に変換できます。)


6.オリジナルのユーザー番組評価や動画評価の仕組みと今後のサービス
 最新のDVHD標準(ロクラクタイプ)GUIファームでは、タイムシフト再生中や動画のストリーミング視聴中にリモコンの「決定」ボタンを押すことで見ている番組やコンテンツの評価をすることができる仕組みが入っています。4種類の評価を、繰返し行うことで最高10レベルに批評できます。
 さらに今後の拡張予定では、「決定」ボタンが押されたシーンも記録することで、番組内のどのシーンが評価されたかも含む、より詳細なソーシャルネット内でのコンテンツ評価(視聴率調査)が可能になります。またVSNSの多くのユーザーが全チャンネル録画機を使っていることから1週間以上過去に遡っての全ての番組を私的に録画しているので、評価の高かった番組を後からタイムシフトして改めて視聴したり、視聴が間に合わない場合は、自動的にバックアップして保存するなど、今後いろいろな使い方をVSNSサービスの追加機能として提案して行く予定です。


7.クラウドレコード機能(予定)
 さらに、今後のVSNSクラウドサービスとして、クラウドレコードサービスの無料実験を予定しています。これは全チャンネル録画のタイムシフト番組から、バックアップしたい番組をVSNSサイトのリモートディスクにバックアップするものです。プライベートなリモートディスクに一旦保存しておけば、世界中のどこに行ってもインターネットさえあれば、クラウド録画された番組を自由に観ることができます。