ロクラク(スーパー120i)解説


  「ロクラク・スーパー120i」に、iEPG搭載
EPGといえば、アダムスやGガイドが知られている。番組の電子的な情報がブランキング期間情報として降りてきて表示される。しかし地方では使えない等いまひとつ普及していない。 そこで同様の電子的な番組情報をインターネットを通じて利用できるようにしたのがiEPGだ。インターネットに接続できない地域はさすがに無いので一気に利用が拡大する。

ロクラクは、パソコン連携を得意としインターネットとの親和性が極めて良いのでまさに打って付けのサービス利用は、いたって簡単。 ロクラクコントロールをインストールしたパソコンでブラウザをつかって写真のURLにアクセス。見たい番組をクリックするだけ。瞬時にその番組の録画予約がロクラクに登録される。
▲iEPGを使うと、テレビ予約も楽にできる
インターネットTVガイド http://www.tvguide.or.jp/
ONTV JAPAN    http://www.ontvjapan.com/

  意外と時代遅れなパソコンOS
ロクラクに関するユーザーさんからの問い合せとして最も多いのがパソコンへの転送と再生について。ここで、ちょっと真面目に現状のコンピュータ技術の限界について触れてみる。

パソコンが16ビットから32ビットに進化したのはいつだっただろう。本誌愛読者の多くの方は、ほんのちょっと前と感じる(青春時代の?)記憶ではないだろうか?次は64ビットと言われても遠い未来の他人事のように感じたのでは…でも気がつけば21世紀。実は32 ビットの限界が家庭の問題になっている。 まわりくどい説明になってしまったが、32 ビットで実現できるメモリ空間は4Gしかない。何気なくロクラクで標準画像で2時間録画すればあっと言う間にこの4Gという壁を越えている。無論ロクラクの内部は独自のOSと独自ファイルシステムでこの問題を解決している。(ある意味では、パソコンよりも家電の方がより新しいコンピュータ技術を要求されることが面白い!!)

しかしパソコンの標準的なOSは未だにこの32ビットをベースとした設計が残留している。4Gやその半分の2G以上のファイルをうまく生成できないのである。またたとえOSが対応済みでもアプリケーションが対応していない場合も多い。当面はパソコン側では2GB以下で映像ファイルを扱うようにし、ロクラクで録画した大きなサイズのファイルは、ロクラクの編集機能で分割してパソコンに転送し利用することをお勧めする。

 DVDレコーダーにしようか迷っているあなたに一言
多くの人々が、そろそろ「デジタル系ビデオレコーダ」の購入を検討し始めているのではないだろうか?有力候補は、DVDレコーダ?不格好なテープがすっきりとした円盤(DVD)に代わるという「分かり易さ」とちょっと「高価」な雰囲気がなかなか良い。しかしデバイスとしてのDVDの機能は意外と低い。映像容量は4.7 GBでも、標準画質で2時間ちょっと、テープ1本しか入らない。

これに比べ、HDD(ハードディスク)なら約10 倍!! これなら、ほとんどの方は「テープなし」の生活が送れるはず。だが、DVDのデバイスとしての能力差はこれだけに留まらない。使って始めて実感するのがスピードの遅さ!! R/W速度は1/10 、一見早そうに思えるランダムアクセスにいたっては、意外にもHDDの1/5程度の速度しか出ない。2時間のコンテンツのR/Wには、遅いものなら2時間かかってしまう。言い換えれば「1倍速ビデオ」。DVDだけでは、「テープ」が「円盤」に代わるだけ?の変化に終わってしまうのだ。15 万以上の「高級機種」のDVDレコーダのカタログを注意してみれば、ほとんどHDDが搭載されていることからもよく分かる。つまりデジタルビデオにはまずハードディスクが必要なのである! その次に保存用としてDVDやMOという順番なのである。

ロクラクは、正にこうした思想で設計されている。いきなり高価なシステムにせず、必要とされる部分を限界のコストに抑えながらも、USBを標準装備することで、パソコンを通したレベルアップを可能にしている。インターネット接続やCD/DVD/MOへのバックアップはこれで十分。 また、「ロクラク・マルチシリーズ」、「ロクラク・スーパーシリーズ」、そして最新モデルの「ロクラクII」なら追加のHDやMOを直接接続できる。(下写真)
ロクラクは決して安いだけではない、あなたの要望に追従して進化できるデジタル家電の可能性の卵なのだ。
▲増設HDD
▲3.5インチMO
▲増設DVD-RAM

 ロクラク・キャリングBOX
せっかくこんなにコンパクトに設計したんだから持ち運びたい。
しかも、できればオシャレに・・・、 ロクラク設計者たちの我が侭がキャリング用の内箱を実現した。 満足げなエンジニアとは裏腹に「採算」という文字が霞んでゆく…。 ポーチサイズのスタイリッシュな本体、携帯電話サイズのリモコン、 そしてキャリングBOXと、男女問わずプレゼントにも最適です。

◆(写真右)本体と収納BOX




1.
録楽生活のススメ
(1-1)
テープがいらないビデオ
録りたい番組がもうすぐ始まっちゃうのにテープが見つからない。 やっとテープは見つかったけど空きスペースが少なくて番組が収らないかもしれない。 「えいっ、間に合わないから録画スタートしてしまえ」。録画の終わったテープを見てみるとなんと「保存版のモーニング娘。」のスペシャルライブに上書きしてしまった(涙)。 こんな苦い経験を味わったことは無いだろうか?

(1-2)
空いてる場所を自動検出&即、録画スタート
 ハードディスクに録画する「ロクラク」ならこんな心配とはまったく無縁。 「ロクラク・スーパー120i」なら、なんとテープ60本分(120時間)に相当する録画がテープなしでできてしまう。(画質ユーザー設定で最大480時間の連続録画可能)
もうテープを探す煩わしさはない。しかも、画質はDVDと同等の高画質。早送り再生や巻戻し再生でも映像にノイズは無くとっても奇麗。 さらに、録画する時は自動的に空きスペースを探すので、テープのように未録画部分の頭出しのための早送りや巻戻しなんていう煩わしさも無く瞬時に録画が開始できる。
テープ不要
▲ハードディスク録画なので、もうビデオテープが山積みになることはない。
(1-3)
メールを使った録画予約で録りこぼしなし
朝があわただしかったので、ついうっかり今日の証人喚問の録画予約を忘れてしまっていてもご安心。ロクラクならメール1本であなたに代わって録画予約。
録画開始時間と終了時間、チャンネルと録画画質を指定して送信するだけ。
しかも「START=」などのキーワードも「S.」と省略もできる。
これなら仕事の合間にでもほんの1分で予約完了。

◆写真右:ケイタイのイメージ画像
携帯のイメージ
(1-4)
パソコンとの連携でさらに便利に
何といってもパソコンとの連携プレイがロクラクの大きな売り!! USBケーブルでロクラクとパソコンをつなげば録画データの送受信が可能。昨日見れなかった番組をパソコンに取り込んでおき、パソコンで見ることができる。これを昼休みに見るなんて事もできちゃう。もちろん仕事中でもできる・・・。  さらにさらに、パソコンに取り込んだ映像データをメールで友達に送るビデオレターだって簡単にできてしまう。
ケータイからも予約できる
▲ケータイからも予約できる



2.
カンタン編集のススメ
(2-1)
ビデオ編集もこれ1台でできる
  中途半端に時間の余ったテープを編集して1本にまとめたいと思ったことはないだろうか? でも「ビデオ編集なんてビデオを2台も用意して編集機器を買い込んで……」と、まだまだマニアのすることだと思い込んでいる貴方。 ロクラクならこれ1台でオリジナル編集がカンタンに作れてしまう!  ロクラクの編集モードメニューは実にシンプル。ファイルの「コピー」「削除」「結合」「切詰」「分割」の5つで初心者にもわかりやすい構成。
ファイル編集メニュー
▲ファイル編集メニュー

 たとえば「モーニング娘。」のオリジナル編集版を作るとしよう。 いくつかの歌番組で録画したファイルを念のため編集用に「コピー」。次に「モー娘。」の登場シーンで「分割」。登場前の不要な部分は「削除」。番組後半で出演シーンがなくて不要な場合は「切詰」で後半を削除。しかも「分割」や「削除」では位置を決めるために「早送り再生」「巻戻し再生」はもちろん、「一時停止」「コマ送り」「スロー」も使える。最後に出来上がった「モー娘。」ハイライトファイル群をセンス良く順番に「結合」すれば出来上がり。 どうです、カンタンでしょう?

  ついでに自慢しちゃうとテープ編集と違ってファイルを何度コピーしても画質が劣化しない(デジタルゆえの常識)。自慢の映像ライブラリをとことん繰り返し鑑賞してもずっとずっと奇麗で残っていてくれる。パソコンでバックアップできるから10年、20年と残しておきたい映像記録ライブラリ作成にはロクラクは打って付け!! 
 さあ、さっそく「モー娘。」を「我娘」に置換えて家族予算会議で提案しよう。



3.
ロクラクを極めよう
(3-1)
ハードディスクレコーダーならではのトリックプレイの数々
  映像データベースをサムネールから一発再生なんてのはジョーシキ。
(録画した映像は、1つ1つの録画チャンネルとして扱うことができ、しかも録画映像には31文字までのファイル名をつけることもできる。 ただし、名前をつけたいのは録画が終わってからというのが普通。「ロクラク」は映像を独自ファイルシステムで管理しているから、映像の属性(チャンネル番号、録画日時) を自動的に保存してくれる。)
サムネール画面
▲サムネール画面(24分割画面もあります)
 
ドラマを見ている最中に友人から電話がかかってくることはないだろうか。
それもドラマが盛り上がってきたときに限ってかかってくるから不思議だ。
こんなときこそ真価を発揮するのが「タイムシフト機能」。

テープの準備が要らないロクラクからすぐに録画ボタンを押すだけ。電話が済んだら録画はそのままに、見逃したところから再生ができる。つまらないシーンを早送りで飛ばしたりして今録画中の場面まで追いつくことも可能。
これが「タイムシフト機能」のひとつの「追いかけ再生」といわれるもの。
すでに始まっている大リーグ中継だって予約録画していれば、録画を続けながら最初のプレイボールからの再生を見ることができる。逆に生放送の録画中に気になるシーンがあったときは、すかさず巻戻して見たい場面をスロー再生したり一時停止をかけたりし「シュート」のシーンを舐めるように堪能できる。

言うならば放送局のお仕着せではないあなた独自の再現シーンを鑑賞できてしまう。映画「インディジョーンズ」を見ていて、インディが脱出する水上飛行機の機体に何か気になる文字が見えたって時に、この「タイムシフト機能」で即座に再現。「R2‐D2」という文字を確認、ニンマリして、再び映画鑑賞を再開できる。 さらにドラマを録画中にまだ見ていない先週分の録画ファイルを同時に再生することもできる。これがいわゆる「同時独立録画・再生」録画と再生が同時進行できるからロクラク1台あれば時間の無駄も手間もなくストーリーを追って続きを見ることができる。
 
そして究極の「タイムシフト機能」ともいうべき「リング録画」

マニアではない人にはあまりなじみのない用語だが、鈴木光司原作の映画「リング」や今巷で話題の映画「ロード・オブ・ザ・リング」を録画することではない。ちなみにヤフーで「リング録画」を検索してみたら、いきなり「ロクラク・マニュアル」と出てきて唖然。さて、これはちょっとややこしい。 例えばロクラクの録画メニューで「2時間のリング録画」の設定をして録画を始める。するとこの2時間分のハードディスク領域に延々と録画し続けることになる。「2時間」と設定したのになぜ延々と録画し続けるのかと言えば、そこが「リング録画」の「リング」たる所以。2時間を超えると設定された「リング」のスタート地点に戻ってくるわけで、従って自動的に録画した最も古い時刻の映像から順次エンドレスに上書き録画をしてゆく仕組み。言い換えれば絶えず2時間前までの映像が残されている。
▲設定録画時間を越えると自動上書き
▲リングバッファ録画チャート

  使い方は人それぞれだが、特に「コマメに録画予約なんてする気にもなれない」という「ズボラ」な人向き。2時間と言わず12時間と設定しておけば、帰宅した夜中でも、まる半日前の昼間の番組まで溯って面白そうな番組を探すことができる。むろん夜中の番組はちゃんと録画し続けているのがミソ。
さらにロクラクには、この「リング録画」をより便利にするための「タイムチャート登録」なるものが用意されている。 自分の1日の時刻とチャンネルのパターンを登録できるのだ。しかもウィークデーの月〜金、土曜、日曜と3パターンの登録が可能。ロクラクを買って飽きないうちに自分の1週間のチャンネルパターンを登録しておけば、放っておいてもロクラクが、24時間・365日、チャンネルを自動追尾録画してくれる。

番組提供をしているスポンサーが契約どおりにCMを流しているかを日々チェックしている御担当者にも是非このロクラクを利用頂きたい。



4.
先進技術によるコンテンツ保護機能
ロクラクには、マクロビジョン機能やCGMS(コピー保護管理)がきっちりと搭載されている。常識的なコピーガードはそろっている。しかし、ハードディスクレコーダとしてはこれだけでは十分ではない。市販のIDEのハードディスクを使っていれば、HDDを取り外し、これをマスターとして高速大量コピーという荒業が考えられる。

そこで、ロクラクにはセキュリティチップが搭載されている。民生機器でありながら1台ずつに別個独自のID番号をもたせているのだ。これはワークステーションなどで一般的なホストIDと同等の機能。 ロクラクがパソコンよりある意味で進んでいる証。このIDが一致しないとHDに記録されたコンテンツは再生できない。パソコン上で動作するロクラク用のプログラムも実はUSBを通してロクラクの固有IDを確認し動作しているのである。



5.
インターネットビデオレンタル対応可能
新しい家電のインターネット応用の姿が見えてくる
「コピー防止は大切だけど、結局不便ってこと?」と思っている貴方。もう少し話しを聞いて頂きたい。ロクラクのこの個別IDにはそれ以上のメリットが期待できる。ビデオレコーダにとって重要な役割は何と言っても予約録画内部の時計は、常に正確でなければならない。時間を逆上ったりすると使い物にならない。つまり「時刻を偽れない」のは、ビデオレコーダの宿命。これがハードディスクレコーダーともなれば、映像はファイルとして管理されるから、作成時刻や更新時刻などより厳密な時刻管理が行われる。 変更できない個別IDと厳密な時刻管理というこの2つの要素を積極的に組み合わせると今までの家電ではできなかったいろいろな可能性が見えてくる! 

その1つが、「自動消滅する録画」。この機能の便利な使い方をここで説明しよう。 まず、ロクラクの個別IDを使えば、相手が誰かを正確に把握できる。ユーザーはこのロクラクIDを使ってインターネットを通してコンテンツをレンタルできる。貸出し側は、そのユーザーのロクラクIDを鍵にして映像コンテンツにスクランブルをかけインターネットで配信、仕上げに「期間付の再生許可キー」をネット経由で発行すればできあがり。ユーザーは定められた期間ビデオを楽しみ期間が過ぎればロクラクの「自動消滅機能」によってファイルは自然に削除される。無論、外部メディアへのコピーやコンピュータへの逆流は禁止される。つまりロクラクを使えば、現状のインフラですぐに、しかも安全にインターネットビデオレンタルも可能なのだ。

コンテンツ配信ビジネスを考えている企業にとって独自STBの開発は、費用的にも期間的にもたいへん重たい課題。しかし、ロクラクを活用すれば、専用のSTB開発なしで、すでにお客さんの手元にあるロクラクでインターネットビデオレンタルが実現できるのだ。まさに格好の素材なのだからぜひ活用して新しいサービスを期待したい。



6.
最大の特徴の1つ、USBでのファームアップ方法
ロクラクの最大の特徴とも言えるのが、USBによるファームウェアの更新機能。
電気屋さんに頼まなくても自分の手でいつでも最新ファームにアップデードできる。もちろんバグ取りも重要な役割だが、 それよりむしろ新しい機能が後から無償で追加できることが大きなメリット!
すでにケーブルチャンネル対応やメール録画予約対応などさりげなく標準機能アップが実施されている。
●ファームアップ手順
NYXのサイト(本サイト)にて、自分の機種に合ったアップデータをダウンロードしてくる。
ファイルは一般的なLHAの自己解凍型で、サイズは400KB強と小さめだ。
ダウンロードしたファイルを実行すると、パスコードの入力を求められる。 パスコードはNYXにメールを出せば教えてもらえるので、間違えないように入力する。
ロクラクとPCをUSBケーブルで繋ぎ、「接続」、「更新」とボタンを押せばファームウェアの更新が始まる。
更新が正常終了したら、ロクラク背面の電源を一旦切り、もう一度入れれば完了だ。全部で1分もかからない。



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