◇ALPHAIIの主な特長◇
|
1.
|
地デジチューナー8個・H.264トランスコーダ8個に加え新たにエンコーダ1個を搭載 |
2.
|
同時に8チャンネルを8日間遡ってエンドレスに録画し続ける全録レコーダ |
3.
|
自動追記型エンドレス録画なので停電などの不慮の電源OFFでも録画を継続 |
4.
|
外部入力(D4)端子からアナログハイビジョン映像をH.264にエンコードして録画 |
5.
|
外部入力(RCA・S端子)からアナログSD映像をMPEG2にエンコードして録画 |
6.
|
ループバック切換えSWで録画したハイビジョン番組を自動デジタルアナログ変換
|
7.
|
サーバー機能(DLNA準拠)によりイーサーネット・LANを使い家庭内での遠隔視聴 |
8.
|
サーバー機能(デジアナ変換)によりインターネットを使い番組を遠隔視聴 |
9.
|
外付けUSBディスクを1台接続し番組を自動的にバックアップ保存 |
10.
|
サーバー動作中も全チャンネルレコーダ機能は完全に独立して並行に動作 |
ハイビジョン・ロクラクIII・αシリーズ ALPHAII(正面) |
高さ50mm×幅430mm×奥行き217mm |
ハイビジョン・ロクラクIII・αシリーズ ALPHAII(背面) |
◇ALPHAIIの主な特長
|
1.
|
地デジチューナー8個・H.264トランスコーダ8個に加え新たにエンコーダ1個を搭載 |
ALPHAII(ハイビジョン・ロクラク(録楽)III・ALPHAII)は、ハイビジョン・ロクラク(録楽)シリーズのモデルです。昨年話題となった地デジの全チャンネルレコーダ(全録:ゼンロク)注1というトレンドカテゴリの製品です。全録では8個の地上デジタルチューナーとH.264トランスコーダを搭載することで地上波デジタルの全チャンネルを同時に圧縮録画することができ、従来からの「予約してみる」というレコーダの常識を覆し1週間分の全録番組から見たい時に見たい番組を「探し出して楽しむ」という全チャンネルレコーダならではの新たな革新的ビデオライフスタイルが可能になりました。ALPHAIIではこの全録機能にさらに1つのエンコーダを追加して外部からのアナログ入力を取込めるようにすると同時にAVサーバ機能を搭載することで利用範囲を家庭内や外出先の外部に広げました。
本製品は、2TBのハードディスクを内蔵しており、高画質なら3日間、標準画質で5日間、さらに長時間画質なら8日間分の録画を8チャンネル同時に録画し続けることができます。さらに1つのエンコーダが追加され外部からのアナログ・ビデオ入力をユーザーが自由に設定する画質(0.5Mbps〜6Mbps)でハイビジョン録画することができるようになりました。
|
注1 |
ここで全チャンネルとは、関東エリア基準とした、(1)NHK・総合(2)NHK・Eテレ(3)TBS(4)日テレ(5)フジ(6)あさひ(7)テレ東に(8)MXまたは地域放送局または放送大学を加えた8チャンネルです。 |
2.
|
同時に8チャンネルを8日間遡ってエンドレスに録画し続ける全録レコーダ |
ALPHAIIは、単に全てのチャンネルを同時に録画できるだけではなくタイムシフト機能としてハードディスクに録画し続けることができるエンドレス録画機能が組み込まれています。リモコンにより電源をOFF(スタンバイ)にしても全録は録画し続けます。この録画方式は、すでに10年の実績のあるロクラクシリーズのリングバッファ録画方式を多チャンネル化しさらにチャンネル間の時刻同期を可能にしたもので、内蔵ディスクに割り当てたタイムシフト領域を使い、容量が満タンになると最も古い時刻の録画に現在の新しい時刻の録画をオーバーライトすることで、絶えず一定期間分の過去(長時間モードでは約1週間分)の全チャンネルの録画を保存し続けることができます。 そして、リモコンの「タイムシフト」ボタンを押すことで瞬時にタイムシフトモードとなり全チャンネル録画の追かけ再生が始まります。ここでトリック再生の早戻しや時刻ジャンプで過去の時刻に遡り、そこでチャンネル切換えをすれば同時刻の過去の別のチャンネルを見ることができます。このように、時刻同期型の全チャンネル録画方式によって、どなたでも直感的に全チャンネルのタイムシフトを「早戻し/早送り/チャンネル変更」ボタンだけで簡単に楽しむことができます。もちろん新聞欄形式の見やすい番組表で見たい番組にジャンプすることもでき、またジャンルやキーワードでタイムシフト録画中の過去全チャンネルから見たい番組を探し出し再生する便利機能も搭載されています。さらにタイムシフト再生中に電源OFFでスタンバイにしても、次に再び電源ONとした際に続きからタイムシフト再生するタイムシフトリジューム機能も標準で搭載されています。 |
3.
|
自動追記型エンドレス録画なので停電などの不慮の電源OFFでも録画を継続 |
ALPHAIIでは、従来のリングバッファ録画方式をさらに改良し、追記型の録画を可能にしました。従来型ではリング録画は必ず領域の先頭から録画を開始していたためにリング録画を再スタートすると過去のリング録画は消されてしまいました。この不便さを解消するためにALPHAIIでは追記型のリング録画(リング録画継続)を可能にしました。これにより過去の全録データを残したままで必要な期間だけ全録を繰返し追記して保存する利用方法が可能になりました。さらに起動(コールドスタート)時の自動追記開始機能も新たに加えたことで、不慮の停電やファームウエアの更新など、一時的にロクラクの電源を切っても、タイムシフトが止まってしまうことがなくなり、より確実に安心して過去の番組を全録できるようになりました。しかもタイムシフト録画の中断期間は番組表に赤いエリアで表示されるためすぐに中断期間を見つけ出すことができます。 |
このように新リングバッファ録画では、(1)繰返し追記による保存を目的とした全録、と(2)自動継続による信頼性の高いエンドレス全録、という2つの利用方法が可能になったことを反映し、リング録画領域をAパーティジョン/Bパーティションの合計2つ持つことができるようにしました。このパーティションを切替えることで、1つをタイムシフト用の時刻遡りのためのエンドレスバッファとして使い、もう1つは保存用の領域に使うなどの使い分けができるようになりました。 |
4.
|
外部入力(D4)端子からアナログハイビジョン映像をH.264にエンコードして録画 |
ALPHAIIの最も重要な新機能は、アナログ外部入力が可能になったことです。8つのトランスコーダで8つのチャンネルを同時にH.264にトランスコードして録画しながら、さらに1つの外部入力ビデオ・オーディオをエンコードして圧縮録画できるようになりました。この機能によってアナログ出力しかもたないハイビジョンビデオ機器の映像をH.264にデジタル変換して保存することができるようになりました。画質も0.5Mbpsから6Mbpsの範囲をユーザーが自由に設定可能です。さらにオプション機能(変換ケーブル付き)を追加してパソコンの表示画面のディスプレイアナログ出力(720p,1080i)注2やゲーム機(同解像度)の表示画面のハイビジョンアナログ出力(D3・D4)をH.264で録画することもできます。注3
|
注2 |
PCまたはディスプレイボードがHDTV規格の1125iまたは750pを出力する必要があります。
|
5.
|
外部入力(RCA・S端子)からアナログSD映像をMPEG2にエンコードして録画 |
さらに、アナログ外部入力のエンコードにはH.264以外にMPEG2を選択することができハイビジョンのアナログ入力をSDにダウンスケールしてMPEG2のトランスポートストリームとして録画することができます。こうすることで従来のロクラクシリーズ(ロクラク・ロクラクII・ロクラクSlim)で利用可能な映像データを作成することができ映像の互換性が得られます。さらに過去のDVD映像やSDのハードディスクレコーダの映像(アナログコンポジットビデオ)をRCA(黄・赤・白)やS端子経由で外部入力のアナログ信号として取り込んで、H.264やMPEG2としてエンコードして内蔵ディスクや外付けUSBディスクに取込み保存しておくこともできます。注3 |
注3 |
アナログ入力のコピープロテクトとしてはCGMSに対応しています。
|
6.
|
ループバック切換えSWで録画したハイビジョン番組をデジタルアナログ変換可能 |
ALPHAIIでは、ロクラクIIIαには搭載されていなかったハイビジョンアナログ出力(D3)を利用可能注4です。さらにこのハイビジョンアナログ出力を自身のアナログ外部入力にループバックするための専用スイッチを搭載しました。これによりSWを入れるだけでハイビジョンのデジタルアナログ変換を自動的に行うことができます。一般に地上デジタル放送番組の録画はダビング10ルールによって管理されています。(つまり、マスターを含めて合計10回利用できます)これに対して録画(マスター)をアナログ出力として再生する場合にはダビングカウント数が1より大きければコピーワンス信号として出力されます。従って一旦アナログ化することで画質が劣化し、さらにアナログ録画されたデータはコピーネバーとなるためムーブ(移動)しかできませんが、録画してもマスターのダビングカウントは減少しません。
ALPHAIIは敢て、ハイビジョンのデジアナ変換というアナログ技術を利用することで、アナログのメリットを最大限に生かしながら、スイッチ1つで、ハイビジョン・アナログ出力を自分自身にループバックできるようにすることで、デメリットのアナログ化による画質劣化を最少限に押さえました。
|
アナログハイビジョン入出力とデジアナ変換切替SW ・ |
ALPHAIIの出力コネクタ概要 |
注4 |
ハイビジョンアナログ出力(D3)端子はオプションとなります。
|
7.
|
新たにサーバー機能搭載で家庭内LANでの便利なネットワーク機能(遠隔視聴)
|
ALPHAIIでは、新たにイーサネットによるサーバー機能が搭載され録画した番組を家庭内のLANによって共有し遠隔視聴することができるようになりました。これはDLNA準拠注5の暗号化技術によって可能になったもので、ALPHAIIを家庭内のハイビジョン・ビデオサーバとして活用する様々な方法を提供します。まずは、プレースシフト機能です。この機能によってALPHAIIのチューナー映像をリアルタイムに遠隔でみることができます。更には、タイムシフト録画された番組を番組表から選んでネットワーク先で遠隔再生し視聴できます。この機能で離れた部屋でも全てのチャンネルを1週間(長時間録画モードの場合)さかのぼって何時でもみることができます。またタイムシフト録画のネット再生では放送が終っていない番組もネットワークによる追かけ再生を可能にしました。さらにバックアップによってALPHAIIの通常ディスクの領域に保存された番組を、あたかも自身のディスクの中の番組を選んで再生するようにサムネール画像により番組を探して遠隔再生することもできます。また後述する外部USBディスクにバックアップされた番組を選ぶこともできます。しかも、大量の番組から見たい番組をネットワークを通して探し出し再生するための検索機能も搭載されています。さらにALPHAIIならば外部入力AV信号をH.264にエンコードしてハイビジョンのまま転送し遠隔視聴することや、外部入力を録画しながら遠隔視聴することもでき、既存のアナログ機器のネットワーク利用や、ハイビジョンカメラによる監視システムとしても利用することができます。遠隔視聴用の端末にはハイビジョンロクラクIIIシリーズや今回同時発売のハイビジョンロクラク・NEOIIシリーズを利用することができます。 |
またこれらはDVHD技術(株式会社日本コンピュータ提供)によって実現されており、ハイビジョンDVHD対応機器なら他社の機器でも利用することができます。さらに、ハイビジョンをSD化してMPEG2にエンコードすることもできるので、従来のロクラクシリーズ(ロクラクII、NYX10)を遠隔再生端末として利用できます。また逆に従来のロクラクIIシリーズの外部入力にSDカメラ映像を入力してMPEG2にエンコードした映像をALPHAIIで再生することもできます。このようにALPHAIIなら、サーバー機能によって、画期的なハイビジョンAVネットワーク機能を自在に使いこなすことができます。 |
注5 |
DLNA規格ではありません。DLNA規格の他社製品との通信互換性はありません。
|
8.
|
新たなデジアナ変換によりハイビジョンをインターネットで遠隔視聴 |
ALPHAIIでは、ハイビジョンアナログ出力のループバック入力よるデジアナ変換によって高画質で映像をアナログデータ化することができるようになりました。そしてさらに多彩なハイビジョンのAVサーバ機能を組合わせることで、インターネットを通しての遠隔視聴を可能にしました。ところで、ロクラクシリーズにはアナログ放送時代の当初から映像情報のインターネット利用のための暗号化技術が一貫して搭載されています。これまでに出荷された録画機シリーズやALPHAIIにも、一貫してDVHD規準に基づくセキュリティチップが搭載されており、セキュリティチップによって1対1のペアリングが可能です。そして通信の際にはこのペアリングされた機器間でしか利用できないように暗号化されます。これによりペアリング機器間でのみインターネットを使ってビデオデータを安全に利用することができます。従ってALPHAIIにインターネット固定IPを割り当てることで、外出先や出張先でもインターネットさえあれば、家庭内LANと同様の使い勝手を著作権保護の要件を満たしながら実現することができます。さらに、固定IPが無い場合でもDVHDライセンス準拠のビデオメール通信(Webhttpメール)を使えば、電子メールを使ってクライアント間でペアリングも可能で、より柔軟なインターネット環境での遠隔視聴を実現しました。
|
さらに、家庭内LAN同様にハイビジョンをSD化してMPEG2にエンコードすることもできるので、従来のロクラクシリーズ(ロクラクII、NYX10)を遠隔再生端末として利用できます。
|
9.
|
外付けUSBディスクを1台接続し番組を自動的にバックアップ保存 |
ALPHAIIでは、内蔵ディスク以外にも外部にUSBディスク注6を1台接続して利用することができます。タイムシフト領域に一旦録画した番組を、番組表や番組検索メニューをつかって1つ1つバックアップしてUSBディスクに保存することができます。さらにジャンルを指定して番組を自動的に外付けUSBディスクに保存することができます。これにより例えば放送される全ての映画番組を自動的に保存しておいて、お休みの日に貯まった映画から面白そうな映画を探して楽しむようなことが簡単にできます。またキーワードにより特定の番組を保存することもでき、例えばドラマのタイトルをキーワードにすれば全話保存して、時間があるときに一気に楽しむこともできます。最新の更新された番組表からキーワードに一致するタイトルを絶えず自動的に探し出しますので急に番組放送時間が変更されてもほぼ確実に番組を保存することができます。さらにバックアップには上書き指定が可能で、ニュース番組はタイトルごとに毎日上書きによる保存で領域をセーブしたり、ディスクが満タンになった場合にのみ、最も古い番組を消して新しい番組を保存する外付けディスク全体の上書き利用も可能でディスク領域が足りなくて保存ができなかったといった失敗がありません。
|
注6 |
利用できる市販のUSBディスクの容量は最大で2TBまでです。本USBポートに接続できるディスクは1台です。
速度の遅い旧USBディスクなど実際には利用できない場合があります。
|
10.
|
サーバー動作中も全チャンネルレコーダ機能は完全に独立して並行に動作 |
ALPHAIIは、デジタル家電向けに開発した独自OS(クイックOS注7)で動作しています。従ってインターネットに常時接続していてもLinuxやWindowsなどの汎用OSのようにウイルス感染の心配が全くありません。またロクラクシリーズで10年以上に渡り積み上げられた実績により高い信頼性を誇っています。しかも家電用に全てが専用設計されていますので、起動も早く、リモコン操作感もたいへん軽く、またサーバー機能の動作中でもまったくストレスや制約を感じることがなく本体を操作することができます。また遠隔操作側も本体側の操作の状況を全く感じることがなく外部から利用することができます。 |
注7 |
「クイックOS」は、株式会社日本コンピュータの「DVHDライセンス」をベースに開発されたものです。
詳しくは(http://www.nihoncomputer.co.jp)をご覧下さい。
|
○ ハイビジョンロクラクIIIALPHAIIの主な機能 (2012/11/27現在) |